晴れて公開となったWebサイト、広く世の中の人に見てもらって活用してもらいたい!と思いつつも、公開して終わりではありません。むしろ「運用」のスタートであり、かしこい保守管理が求められてきます。
リアルの会社やショップでは事務所や店舗の維持管理というものが必ず発生しますが、同じくWebサイトも維持管理をきちんと行うことではじめて事業や「やりたいこと」を進めることができます。
しかしまずは公開が優先されるので、実際のところどんな維持管理が必要なの?いつどんなことをしなければいけないの?という運用面は制作時には見落とされがちですよね。
Josh Blogにて、Webサイトの保守管理で必要な作業をシリーズでご紹介。
第一回目は「サーバーやドメインの保守管理にはどんな作業が発生するか?」という点。
Webサイトを持つことを検討中には一考の価値ある情報です。すでに運営しておられる方も参考になると思いますので是非ご一読ください。
サーバやドメインの保守管理
Webサイトの公開に必要なものとしてまず、
- ページのデータを格納する「サーバー」
- そのサーバへアクセスするための「ドメイン」
があります。
これらはごく初期に手続き等で関わるものの日常気にすることがないかもしれません。
しかし実は管理が滞るとクローズしてしまうこともあるので、大事なポイントです。
Webサイトのドメインやサーバーの契約更新管理
ドメインは「ドメイン管理代行会社」、サーバーは「レンタルサーバー会社」にて契約を行い年間更新にて管理を行うケースが主流です。
それぞれ1年から数年の契約期間を決め期間満了とともに更新を行うことになります。しかし自動更新となっていないケースの場合こそ通知を見落とさないように注意が必要。
もし見落とすとあわやWebサイトが見られなくなってしまう、場合によってはデータも全て消えてしまう!ということも意外と、本当にあります。
特に「自動更新」としている場合ほど、管理や契約の内容の事務手続き管理がおろそかになったり忘れてしまうことがあるため、正確な情報の管理する体制作りも大切だと思います。
サーバー会社の管理画面から確認や管理することはあるか?
サーバー会社からは、サーバーの詳細情報の確認やチューニング、セキュリティの設定を行うことのできる「管理画面(コントロールパネル)」が提供されます。
ここも普段まずアクセスしてみることはないかもしれませんが、表示速度に関係するメモリやCPUの負荷状況、記録されるログや履歴の定期的な確認、またサーバー会社が都度行うメンテナンスや機能改善、追加、廃止などの内容を定期的に確認することは必要でしょう。
メールアドレスの追加やパスワード変更、メールボックスの設定、セキュリティ設定なども行います。
確かにこの管理画面は技術的なキーワードがあふれ敷居が高く感じるかもしれません。社内に技術者がいない場合は制作会社やJoshのような保守管理専門会社に委託する方が良いかもしれません。
一般的な企業サイトの使う共用サーバー、VPSサーバーであれば調整や設定できる部分は限定的かもしれませんが、パフォーマンスやセキュリティ、アクセスをよりカスタマイズできるサーバを使っている場合は、やはり担当できる技術者、エンジニアを配置した方が良いでしょう。
SSLサーバ証明書の更新管理
SSLサーバ証明書とは、暗号化通信を行うサーバー側の設定のこと。現在のWebサイトではほぼ無条件で必須の機能です。(URLの始まりにhttp「s」が付くと暗号化通信をしていることになります)
サーバーを契約した際オプションとして提供される無料の証明書を使うケースが多いかもしれませんが、信頼性の高い有料の証明書を年間更新などで使うことも。
無料であっても有料であっても、この証明書には「有効期限」が実はあります。
基本的にはこの有効期限は自動更新にて改定されていく設定となっています。しかしこの期限が更新されなかったり、設定を変更するといった作業が必要となることがあるため、証明書の状況も定期的な確認や管理が必要です。
社内の担当者や、管理の方法は..決まっていますか?
社内で担当者が変わる際に、単にアカウントと簡単な設定情報だけ共有されるだけで、詳しい内容について十分に引き継ぎされないままということも時折起こり得ます。
サーバーも業務管理やCRMなどWebサイト以外にも用いることがあります。
その場合決まりごとや管理方法、主要な担当などがフワッとしたままとなってることも。
どうしても社内外の優先事項があるため事務や所務、「いつでもやれる」タスクや「確認」といったマイナーなレベルのことは後手後手に回ってしまうものです(すごく共感します)。
保守管理の項目や、年間の保守管理スケジュールを作りましょう
週単位でも発生しないようなことの場合、月単位、年単位で確認を行うTodoリストを作成しておきましょう。
また、それらの確認や事務作業の「履歴管理」を残す場所を決めておきましょう。
社内の共有サーバーやgoogle driveなどでもまずはOK。
どのツールで作るかなどのフォーマットやルールはとりあえず置いておいて、まずは履歴を残すこと!を優先できるでしょう。
サーバー、ドメインの保守管理内容のまとめ
- 契約内容や更新内容は更新日の2ヶ月前には確認をしよう
- サーバー管理画面の項目は毎月確認しよう
- 年ごと、月ごとでやることのTodoスケジュールを作成しよう
- Todoで行った作業の履歴管理を行おう
広くのびのびとサイトが発展していくためには、マイナーな保守もかかせません!